マイクロバブルについて

産学連携(有明工業高等専門学校)で
マイクロバブル技術を研究・開発しています

マイクロバブルは、100μmより小さな微細な気泡の総称として用いられています。気泡の直径が1μm~100μm未満のものはマイクロバブル、数十nm~1μm未満のものはウルトラマイクロバブルとして分類されています。マイクロバブルを水の中で発生させると、通常の数ミリ規模の水面に浮上して破裂する気泡とは異なった挙動を示します。おおよそ60μmより小さい気泡は、水と気泡の界面張力によって水中で収縮する挙動が顕著となり、最終的には水中で圧壊(溶解・消滅)します。 この現象の際に水の物理的性質(pHや表面張力の低下、電気伝導度の上昇など)を変化させます。
マイクロバブルの適応事例としては、例えば、環境分野では工場の排水処理や凝集したSS分の浮上分離、食品分野では鮮度保持や酸化防止、水産業では水産物の成長促進や反収増加、そして洗浄分野では配管汚れの除去や洗濯機器への導入などが報告されています。当社は、産学連携(有明工業高等専門学校)でマイクロバブル技術を開発し、実証のための研究を進めています。

マイクロバブルについて

105μmの気泡は、185秒後においても存在していますが、マイクロバブル領域のサイズの気泡は 水中で圧壊しています(気泡が小さいほど、表面張力の作用により気泡内部の圧力上昇は大きくな ります)。圧壊の際に内包されていたエア・ガスは水中へ溶解し、また、圧壊作用により水の表面 張力に変化をもたらすと考えられています。
60μmより小さい気泡においては、経過時間とともに水中で収縮する挙動が顕著になります。
マイクロバブルの用途として、水産養殖分野や農業分野、そして洗浄や浄水分野などへの適応が可能となります。

  • 水中での収縮挙動が大きくなる60μmよりも小さな気泡に着目してノズルを開発
  • 濁水環境下でも使用できるマイクロバブル発生ノズルの構造としている
  • 気泡内部に内包させるガスの種類により、溶存酸素濃度の向上や殺菌等の効果が見込める
  • 従来のミリバブルと比較して、気液の接触面積が高く、ガス消費量を低減
  • 養殖場では、生存率や成長の向上の効果があり、反収増や養殖サイクルを短縮化
  • 洗浄工程で使用することで、洗浄効果を向上

水産養殖分野では、マイクロバブル装置を使った自然調和型養殖技術の普及を目的に、国際協力機構(JICA)のベトナムにおける調査事業として採択されています。
ベトナムの水産養殖の環境を改善し、養殖魚の生存率向上や収穫量増加を調査中です。

製品ラインナップ

マイクロバブル発生ノズル MB-135S

マイクロバブル発生方法 せん断方式
材質 SUS316L
気体取込孔径 Rc 1/8
質量(kg) 0.8
流量目安(litter/min) 25
推奨ポンプ出力(W) 60-120
全長(mm) カタログにて記載
直径(mm) カタログにて記載
接続ネジサイズ 20A (27.2mm), 3/4 Inches

マイクロバブル発生ノズル MB-183S

マイクロバブル発生方法 せん断方式
材質 SUS316L
気体取込孔径 Rc 1/8
質量(kg) 1.8
流量目安(litter/min) 50
推奨ポンプ出力(W) 100-150
全長(mm) カタログにて記載
直径(mm) カタログにて記載
接続ネジサイズ 32A (42.7mm), 1*1/4 Inches

マイクロバブル発生ノズル MB-183S12

マイクロバブル発生方法 せん断方式
材質 SUS316L
気体取込孔径 Rc 1/8
質量(kg) 2.1
流量目安(litter/min) 100
推奨ポンプ出力(W) 100-250
全長(mm) カタログにて記載
直径(mm) カタログにて記載
接続ネジサイズ 40A (48.6mm), 1*1/2 Inches

マイクロバブル発生ノズル MB-216S

マイクロバブル発生方法 せん断方式
材質 SUS316L
気体取込孔径 Rc 1/8
質量(kg) 2.4
流量目安(litter/min) 300
推奨ポンプ出力(W) 400-750
全長(mm) カタログにて記載
直径(mm) カタログにて記載
接続ネジサイズ 50A (60.5mm), 2 Inches

マイクロバブル発生ノズル MB-285S

マイクロバブル発生方法 せん断方式
材質 SUS316L
気体取込孔径 Rc 1/8
質量(kg) 4.7
流量目安(litter/min) 500
推奨ポンプ出力(W) 750-1500
全長(mm) カタログにて記載
直径(mm) カタログにて記載
接続ネジサイズ 65A (76.3mm), 2*1/2 Inche

取組のご紹介

活性化(ウナギ養殖場)

マイクロバブル(MB) を使用した槽は、本来のウナギの動きがでており良好。
餌の消費量が上がり、ウナギの粘膜が正常化(病気になりにくい)

排水処理分野での排水色試験

海苔受入タンク

福岡県柳川市大和町の海苔業者様にご採用いただき、受入海水を バブリング処理している写真です。バブリング処理した海水を使用することで 海苔の等級が数等級向上する結果となっています。

アサリの受入施設

アサリの受入槽において無給餌状況での生存率の推移を確認しました。従来の生存率は 70%程度ですが、マイクロバブルを使用した環境下では高い生存率の結果となっています。

マイクロバブル試験風景

ベトナムの水産養殖分野での養殖環境改善のためにマイクロバブルを試験しています(写真はベトナム国エビ養殖場での運転状況)。

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